まぎれもなく、僕の日常。

アイドルヲタクと介護とオナベ。

介護福祉士してて一番悔しかった夜。

こんばんわ。悠祐です。

 

今日は、介護福祉士をしてて一番悔しかった夜のことをお話ししたいと思います。

マジで泣いてマジで叫んだあの日の夜のことは

一生忘れないと思い出しながら、書きます。

 

 

大丈夫、だろう。

 

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僕が担当していた山下さん(仮)は認知症の症状があり、幻覚が見えたり幻聴が聞こえる中でも、楽しく愉快に生きているような方でした。

お祝い事で賞状をもらうと泣きながら手を叩いていた思い出があります。

 

そんな山下さんはある日、血尿が出るようになりました。婦人科系の病気持っていたので不正出血かなぁとナースも特に気にせず

僕も、大丈夫だろうとおもっていました。

 

 

絶対に変、でも言葉にできない。

 

血尿が続き、排尿痛が出てきて

尿路感染を疑い受診をしました。

受診結果、尿路感染ということになり抗生剤を処方されました。

血尿が止まりましたが、排尿痛が治らない。

 

「大丈夫よ、尿路感染は長引くかもしれないけど。陰部洗浄してねー。」とナース。

 

でも僕は、尿路感染じゃない気がしてました。

絶対に変、何か変。

いつもの山下さんじゃない気がする。

 

そんなモヤモヤをナースに訴えましたが

「何が変なの?」

「具体的にどう変なの?」

「尿路感染って言われてるじゃない。」

 

そう言われると何もいえなくなる自分。

ご家族もケアに積極的でないため受診も躊躇されていました。

 

そんな日々が1週間以上続きました。

 

でも僕はずっと

「絶対に尿路感染じゃない気がするんです、お願いだからもう一度別のところを受診してください。お願いします」

「排尿痛、血尿、確かに尿路感染の症状です。でもそれだけじゃない気がするんです。」

 

そんな風にしつこくナースに言い続け、

薬も切れるタイミングだったので別の病院を再受診しました。

 

 

 

膀胱癌、末期。あと1ヶ月です。

 

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病院に付き添っているケアマネからの連絡でした。

 

僕は取り乱しました。

その日はリーダー業務をしていたため、

フロアの職員に伝えなきゃいけない。

でも、うまく言葉が出てこなくて

「山下さん、末期ガンだそうです。看取りです。戻ってきます。」

 

それしかいえず泣き出しました。

他の職員には

「佐藤君が泣いてちゃダメでしょ!」って言われましたが、止まりませんでした。

 

1ヶ月と言われていた余命も、

山下さんは腎臓を片方切除していたため症状がひどく出て、1ヶ月も持たないと言われました。

 

病院に行くまで元気だったのに。

なんなら帰ってきてからも元気なのに。

 

 

少し早く行ったくらいじゃガンなのは変わらなかった。でも少しでも早くわかればもっと何かできたのかもしれない。

 

 

僕があの異変をもっとちゃんと言葉にできていれば。

僕がもっと発言力のある立場なら。

その日の夜、めっちゃ泣きました。

自分の不甲斐なさに

自分の勉強不足に

自分の甘さに。

そして、寂しさに。

 

 

後悔しかしない、とはこのことです。

 

次の日、山下さんの生まれ育った街へ一緒に出かけました。

ずっと好きだった街。

ずっと好きだった場所。

その穏やかな表情を見て

また僕は泣きました。

 

「何泣いてんの?どっか痛いの?」

「うん、まぁいいけど。」

 

人に話し振っといてすぐ興味がなくなる

山下さん。

だから僕は自分のことをカミングアウトしていました。

「僕男の子になりたいって思ってるんだ。」

「そう、好きにしなさい。あなたの人生よ。」

 

それ以来全く興味がなく、それでも

坊やって呼んでくれるようになった山下さん。

 

 

その日以降、急に症状が進行し

1ヶ月以内に亡くなってしまいました。

 

 

 

一緒にいたとき笑ってた?

 

いつも意識していたはずの

「人はいつか死んでしまう」ということ

そのいつかは、突然くるということを

再認識させられた出来事でした。

 

そして、自分の仕事に対する勉強不足を痛感させられました。

僕が今、「介護福祉士は常に学び続けなければならない」と言っているのはそれが原因です。

 

 

それ以来、後悔していた私に

職員が言ってくれた言葉。

 

「あれができたかもしれない。これができたかもしれない。そう思うときりがないけど、

どう?佐藤君といたとき、山下さんは笑ってた?

できなかったことより、一緒にいて楽しんでくれてたことを思い出してあげて。」

 

 

人が亡くなったとき

後悔ばかりが頭の中に残る。

もっと何かできた。って。

 

でも、

人間の命には限りがあって

いつか別れがくるなら

してあげられなかったことよりも

一緒に笑った日々を覚えていたい。

 

そう思います。

 

 

僕はこれからも沢山の方を看取るでしょう。

そのとき同じ言葉を家族にかけられるような人になりたいと思っています。

 

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多様性のある福祉社会を!
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代表 佐藤悠祐 (^ ^)

1991年 八王子市出身 FTM
介護福祉士、サービス提供責任者
SKE48が好き。

 

看取りケアのこと、それまでの人生のこと

それを全力で支えられる介護福祉士っていう仕事してます。

 

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